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「アダプテッド・スポーツ科学」でパラアスリート講演会開催!

2022-07-21 スポーツ健康福祉 人間健康学研究科

令和4年7月21日(木)、本学人間健康学部の必修科目「アダプテッド・スポーツ科学」において、初級障がい者スポーツ指導員資格取得のために必要な外部講師による授業「各地域の障がい者スポーツ推進」として、パラアスリートの方をお招きした講演会が開催されました。

パラアスリートには、陸上競技や水泳などパラアスリートとして国内外でご活躍の日本記録保持者である別府礼子選手をお招きし、ご自身のパラスポーツ経験や障がい者スポーツ指導員へ期待すること等、学生たちにとって大変貴重な内容をお話しくださいました。また、別府選手は2020東京オリンピックの聖火ランナーでもあり、実際に聖火リレーで使用したトーチのほか、特製のやり投げ専用の投てき台もご持参いただき、学生全員が直接触れたり、写真を撮ったりするなど、生涯忘れられない時間を過ごすことができました。

参加した学生からのコメントをご紹介いたします。(担当者:人間健康学部 東川安雄、山﨑昌廣、加地信幸)

 

山下あゆみ(3年/広島県立呉昭和高校) 

 

 最も印象に残ったことは、「ライバルは自分自身」という言葉です。別府先生は、水泳を始めて1年で背泳ぎを完成させたというお話をお聞きし、泳げるまでにとても長い時間がかかったと感じましたが、さらに8年でクロールを完成させたというお話をお聞きし、先生の継続力、諦めない力、努力がとても凄いことだと思いました。また、歳を重ねていって、42歳で全国障害者スポーツ大会に出場され、表彰されるという努力も本当にすごいと思いました。私はダンスが好きで、一般のダンス・スクールに通っています。ダンスを続ける中で、難しい振り付けでもここを乗り越えたら上手くなれると言い聞かせて頑張っています。今日の別府先生の言葉の中で、スポーツをやるにも他のことにやるにも「ライバルは自分自身」と言う言葉が深く心に響きました。今後もその言葉を忘れず、いろいろなことに一生懸命取り組んでいきたいです。今回とても勉強になるお話を聞くことができました。ありがとうございました。

 

 

道下樹(1年/広島県立広島商業高校)

 

 私は、陸上競技部に所属し、投てき競技に取り組んでいるので、別府先生のパラ陸上の話は大変興味深く聞かせていただきました。自分は、投てき種目のうち、やり投げ、円盤投げをしています。今日の講演会では、別府先生が実際に国内外の大会で使用されている特製の投てき台を見せていただくことができました。特に私は、実際に車いす選手の方が台に乗って固定した状態で槍を投げる動作をやってみることができました。下半身が特殊なベルトでしっかり固定されていて、バランスがとれており、やりを投げやすいと感じました。健常者はやりを投げる際に助走しますが、車いす選手は特製の台に下半身を固定し、安定した状態で上半身を使って投げることが分かりました。競技するやり方は少し違いましたが、別府先生が障害を乗り越え高いレベルで競技されようとする姿勢に感動しました。私も頑張って競技を続けたいと思いました。普段はできない貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

 

  • 荷物運搬や移動のボランティア学生と記念撮影
  • 講師の別府先生
  • 特製投てき台と東京オリンピック聖火ランナーのトーチ