学部・研究科で教員採用試験4名合格
(大学院人間健康学研究科2年の増村さん)
今年度の広島県・広島市公立学校教員採用候補者選考試験の結果発表があり、本学部の出身学生が4名合格しました。教員になるという目標を見事達成したことに、心より敬意を表します。
【令和6年度広島県・広島市公立学校教員採用候補者選考試験の合格者】
特別支援学校教諭(高等部・保健体育)合格
増村水美 さん(大学院人間健康学研究科2年、広島市立美鈴が丘高等学校出身)
高等学校教諭(保健体育)合格
平川翔 さん(広島県立尾道商業高等学校出身)
特別支援学校教諭(中学部・保健体育)合格
小川海希都 さん(広島県立加計高等学校芸北分校出身)
特別支援学校教諭(高等部・保健体育)合格
岡本新紀 さん(広島工業大学高等学校出身)
【合格者インタビュー】
特別支援学校教諭(高等部・保健体育)合格
増村水美 さん(大学院人間健康学研究科2年、広島市立美鈴が丘高等学校出身)
Q1 教員採用試験(高等学校・特別支援学校(高等部)保健体育)を受験しようと思った背景を教えてください。
第一希望は、高等学校の保健体育教諭でしたが、入学してアダプテッド・スポーツを学んだことで、障害のある児童・生徒たちに運動・スポーツを教えたいという気持ちをもつようになりました。
Q2 合格に向けて、どのような準備をされましたか?
学部生のときから過去問題の分析を行ってきましたが、大学院生になり、高等学校での非常勤講師等で忙しくなってからは、どんなに時間がない時でも、寝る前に、必ず勉強を一定時間するということをルーティーンにして、試験に臨みました。また、大学院での研究生活をとおして、専修免許の取得はもちろん、教育について専門性を高めようと努力したことも、合格につながる準備だったと感じます。
Q3 広島文化学園大学での学びについて感想をお聞かせください。
学部の4年間は、指定強化クラブのバドミントン部に所属し、競技に打ち込みがんばりました。大学院に進学してからは、最初は研究に苦手意識をもっていたのですが、先生たちが優しく、助けてくださったことで、様々なことを身につけることができました。今年の夏(8/30~9/1)の「日本体育・スポーツ・健康学会」では、先生や院生仲間たちと一緒に京都に行き、学会発表をすることができました。ちょっとした旅行気分で、良い思い出になりました。
Q4 今後の目標、後輩たちへの激励メッセージをお願いします。
特別支援学校の教員として、広い視野を持ち、障害のある子どもたちが身体を動かして、楽しんでもらえるような授業を行っていきます。後輩の皆さん、本当に教師になりたいと思っていれば、必ずなれると思います。妥協せず、積み重ねてください。応援しています。
高等学校教諭(保健体育)合格
平川翔 さん(広島県立尾道商業高等学校出身)
Q1 教員採用試験(高等学校・保健体育)を受験しようと思った背景を教えてください。
高校時代の恩師の影響で教員をめざすようになりました。そして臨時採用での教師経験を経て、その魅力を非常に感じるようになったことが背景にあります。
Q2 合格に向けて、どのような準備をされましたか?
筆記対策として、とにかくワードや技能ポイントなどは授業で使うようにしました。実践を通して言葉で伝えることを続けると、内容が染みこんでいきます。面接は、これまで行ってきた教育実践を全て振り返り、職員研修で使用した資料などを全て読み返して、対策しました。追加質問等の予測も行いました。
Q3 広島文化学園大学での学びについて感想をお聞かせください。
在学中のサポート、卒業後のアフターケアには本当に恵まれたと感じています。
Q4 今後の目標、後輩たちへの激励メッセージをお願いします。
保健体育なので生徒の心身の変容が分かるような授業をしたいです。「できる」こと「分かる」ことが増やせるようにしたいです。生徒と向き合うことで、自分の人間力も高くなるのが魅力です。とにかく今できることを頑張ってください。
特別支援学校教諭(中学部・保健体育)合格
小川海希都 さん(広島県立加計高等学校芸北分校出身)
Q1 教員採用試験(特別支援学校・保健体育)を受験しようと思った背景を教えてください。
今まで恩師から指導していただいた御恩を、私が関わる子ども達に返していきたいと思い、正規教員になり、長い目でみて子ども達の成長を見守り、支援したいと思ったことから教員採用試験を受験しようと思いました。
特別支援学校を志望したきっかけは、HBGはなまるキッズに参加したことです。初めて参加した時にスポーツ活動後の子ども達の変化に驚きました。障害のある子ども達にストレッチや運動をした後には、腕や足の可動域が広くなるところを見ることができました。また、スポーツ活動中に障害のある子ども達が大きな声で笑ったり、手や足をバタバタさせ体全体で「楽しい」「嬉しい」を表現したりする時に私も同じ気持ちになり、エネルギーをもらいました。私は将来、どんなに障害が重くてもスポーツは可能で、楽しいと感じてもらえる子ども達を増やしたいという思いから、特別支援学校を志望することにしました。
Q2 合格に向けて、どのような準備をされましたか?
私は現在、広島市立広島特別支援学校の臨時的任用教諭として勤務しています。その中で、大事にしてきたことは、自分のなりたい教師像をもって過ごしたことです。私は障害のある子ども達に対し「精神的、身体的な理解に努め、子ども達に寄り添える愛のある教師」そして「特別支援教育の専門性の向上」を目指して、日々過ごしたことが、教員採用試験での面接に活かせたと思います。
Q3 広島文化学園大学での学びについて感想をお聞かせください。
「教職」、「スポーツ」、「健康」、「福祉」、それぞれの講義を受けたことが、現在の特別支援学校教諭として勤務していることに活かされていると実感しています。
Q4 今後の目標、後輩たちへの激励メッセージをお願いします。
教員とは、子ども達の人生における大きな分岐点である学生生活を共に過ごし、支援する大事な仕事です。その自覚と責任を持って一生懸命努めてまいります。教職は人の成長を間近で見ることができる素敵な仕事だと実感しています。共に高め合いながら、より良い教員になれるよう頑張りましょう!
特別支援学校教諭(高等部・保健体育)合格
岡本新紀 さん(広島工業大学高等学校出身)
Q1 教員採用試験(特別支援学校・保健体育)を受験しようと思った背景を教えてください。
加地先生から、HBGはなまるキッズのサークル活動への参加を勧められ、重い障害が有ってもスポーツは可能だということを知ったことがきっかけでした。実際の活動では、身体・知的にも最重度障害が有り、寝たきりの子どもの障害に応じたスポーツを通じて、普段動かさない体を動かしたり、スポーツに取り組んだりしていました。何より、工夫すれば誰でもスポーツが可能だということを学ぶことができました。参加している障害のある子ども達は、全身で楽しさを感じていたり、表情に変化のない子ども達でも活動を通して笑顔になっていたりするのを見て、私は普通の中学校や高等学校の体育では味わえない喜びを感じたように思いました。そして、将来は特別支援学校の教員として運動・スポーツを教えたいと考え希望しました。
Q2 合格に向けて、どのような準備をされましたか?
過去7年ぐらいの問題の分析をしました。特に、運動種目の傾向を分析して、出題されそうな種目を予想して、そこを重点的に勉強しました。
Q3 広島文化学園大学での学びについて感想をお聞かせください。
アダプテッド・スポーツやパラスポーツについての授業は、現在の特別支援学校の体育教員として必要な知識を学べたと思っています。当時はそこまで理解ができていませんでしたが、実際に教員になってみて、「あの時の大学の授業はここに繋がっていたのか!」と学んだことが、現在の教師の仕事に活かすことができると感じています。
Q4 今後の目標、後輩たちへの激励メッセージをお願いします。
今後の目標は、障害のある生徒の実態にあった授業づくりに向けて、よりよい授業にするために教材教具の工夫や授業改善等について、試行錯誤を繰り返していきたいです。教員を目指す学生の皆さん、教員採用試験の合格目指して頑張ってください!
- 増村水美 さん
- 平川翔 さん
- 小川海希都 さん(はなまるキッズ参加児童と共に)
- 岡本新紀 さん(はなまるキッズ参加児童と共に)