キャンパス通信 食物栄養学科2016Vol.2

地元食材で献立開発・商品開発 学生が成長

地元の食材を使った献立開発や商品開発を、研究活動と地域貢献の一環として行っています。特に江坂美佐子講師のセミナーは、キャンパスがある広島市安佐南区特産の祇園パセリのメニュー作りを2009年から始めました。「地産地消」をテーマに2年生が卒業研究で継続して取り組み、餃子、コロッケ、かき揚げなどを次々と考案しています。また、商品開発や地域の農業祭での試食会=写真=にも学生が積極的に取り組み、自分たちを成長させています。
これらの活動が栄養士として必要な調理や栄養の知識を深めることに役立っています。

特産・祇園パセリの献立開発が先輩から後輩へ受け継がれています。

祇園パセリの献立開発は、2009年のスタート当初から、江坂セミナーがJA広島と協力して取り組んでいます。先輩から後輩へレシピは受け継がれ、地元特産の祇園パセリをもっと多くの人に知っていただきたいと活動を続けています。
特に食物栄養学科の「卒業研究発表会」(毎年2月。一般の方々に公開)では、必ず祇園パセリの新メニューが試食できるので、楽しみにしている方もおられます。

卒業研究発表会では祇園パセリメニューを試食することができます

農業祭に学生が中心となって試食ブースを設置。大好評。

JA主催の農業祭では毎年、学生が中心となって祇園パセリのメニューの試食ブースを設けていて大好評です。2015年は、祇園パセリを使った餃子が試食できました。2016年も、11月6日の農業祭に食物栄養学科が出展します。

JA広島主催の農業祭でも食物栄養学科のメニューを試食できます。

地産地消への取り組みや情報をみんなで共有していく!

祇園パセリなどのメニューを 紹介できる広報活動も広がりを見せています。 2015年、広島経済大学が地域FMラジオ番組として取り組んだ「HBGキッチン」では、学生がパセリを使ったメニューを、調理の音をまじえて、ラジオで美味しさを伝えました。

「HBGキッチン」の収録風景

2016年9月には広島文教女子高等学校放送部の森田紘子さんが食物栄養学科を訪れ、全国高校放送コンテストのために祇園パセリの取り組みについて取材をされました。2年生の藤岡麻衣さん(広島県立賀茂高等学校出身)が取り組みや食物栄養学科について説明してくれました。

メニュー開発に加わっている在学生の藤岡さんが取材を受けました

学生コメント

商品化されるのを夢見て研究活動を継続していきます。

藤岡 麻衣 さん
(2年生/広島県立賀茂高等学校出身)

先輩たちが「地産地消」をテーマに研究を行って、美味しい献立を多く開発されました。特に祇園パセリは長い間に研究した結果、メニューも多く、地元の農業祭などでも試食されています。
祇園パセリはビタミン、鉄分が豊富で苦みが少なく、とても食べやすいのが特徴です。先輩方を通して研究を進めていますが、まだ商品化されたものはありません。いつもわき役だった地元のパセリが、いつか食事の主役として食卓に並ぶことを夢に見て研究を継続していきたいです。その成果がいつか商品化されるよう頑張って研究活動をしていきます。

メニュー開発に加わっている在学生の藤岡さんが取材を受けました

2016年度、祇園パセリの献立開発の研究グループ

川岡 未友紀 さん(社会人入学生)
川添 彩華 さん(社会人入学生)
西尾 友里 さん(広島工業大学高等学校出身)
藤岡 麻衣 さん(広島県立賀茂高等学校出身)
藤原 里紗 さん(山口県・聖光高等学校出身)

担当教員のコメント

食べる人の笑顔を楽しみに心を込めた食事づくりができる栄養士に

食物栄養学科
講師 江坂 美佐子

学生たちは、この取り組みによって、地元の豊かな恵みに目を向け、愛情を注いで作られる生産者の存在とその思いを知ることができます。さらに、食品学や調理学など、学科で学んだ専門知識や調理技術を活かし、食べる人の立場に立って、「おいしく、食べやすいメニューに」と仲間とともに、何度も試作を繰り返します。
この活動を通して、「食べる人の笑顔を楽しみに、心を込めた食事づくりができる栄養士」になってほしいと願っています。

商品開発 地元食材を使った新しいチャレンジとフレスタとの協力

食物栄養学科は、地元の食材を使って新しい献立開発に毎年チャレンジしています。その成果を研究活動に生かしながら、調理技術だけでなく、栄養士に必要な献立作成のための創造力や応用力を養っていきます。2016年の農業祭では祇園パセリだけでなく、安佐古市特産の水菜を使った献立にもチャレンジしています。学生たちは試食会などを行って準備を進めました。

学生たちは水菜を使ったチジミの試食会を実施

また、地元スーパーのフレスタとの協力により、新たな商品の開発にも力を入れています。学生たちはフレスタの担当者と打ち合わせをして、食材、味、色味などの検討を行いました。
商品として売り出されるためにはさまざまなハードルがありますが、学生たちはその活動過程でどんどん成長していきます。