キャンパス通信 保育学科2016Vol.2

地域の子どもと交流、保育力 伸ばす

地域の子どもと交流する機会がたくさんあり、学生が保育者としての実践力を伸ばしています。
1月に広島市安佐南区の長束キャンパスで開く学生によるシミュレーションの「生活発表会」=写真=に近隣の4つの幼稚園・保育所の約120人を招待するほか、学科行事の人形劇などの「子ども文化鑑賞」(5月)を子育て支援活動として一般公開、地域の夏祭り(8月)に学生が盆踊りの踊り手として参加し、子どもを踊りに誘う役割を担います。これらの活動で学生は乳幼児の行動が年齢によって違うことなどを知り、対応の仕方を学びます。

数々の活動を通して子どもから学ぶ

地域の子どもとの交流によって、学生たちは地域貢献体験を積むことができます。また、子育て支援のサービスを地域に提供しながら子どもたちから学ぶことを実現することができます。
まず、「子ども文化鑑賞」は人形劇や演芸などを一般の方々にも公開しています。学生たちは自分たちが技術や演出を学ぶと同時に、表現に対する子どもたちの反応を目の当たりにし、年齢による行動の違いのほかにも、子どもが喜んだり怖がったりするポイントを学習します。それを記録して、その後の勉強に役立てています。
「盆踊りへの踊り手としての参加」は、授業で学んだ「子ども向けの踊り」を毎日集まって練習し、当日は踊りの輪の中心となって子どもたちを踊りに誘います。自分が踊りながら笑顔で声をかけ、踊りの輪を盛り上げていく体験は、保育者となったときに必ず役に立ちます。
「生活発表会」は表現系科目の集大成を子どもたちに披露します。生活発表会委員を中心に9月から準備を始め、各セミナー単位で学科の全員が出し物を計画していきます。園児の年齢や生活ぶりを考えながら、喜んでもらえる内容を考え、みんなで協働しながら仕上げていきます。 では、それぞれの行事の詳細を見てみましょう。

子ども文化鑑賞

2016年度は大阪の人形劇団「クラルテ」に来ていただきました。30組の親子の参加がありました。学生たちは、キツネの人形を本物のように怖がる4歳児や、人形の問いかけに一生懸命答える子どもたちを見て、年齢と行動の関連の一面を学ぶことができました。

  • 開演まで少し時間があったので委員が手遊びをしました
  • お土産に委員手作りのぞうさんのパクパク人形をプレゼントしました

学生コメント

委員長
折戸 拓海 さん

子育て支援活動委員長として、副委員長の手を借りながら成功させることができました。劇が始まる前にカレーライスの手あそびをさせてもらいました。みんな楽しんでくれて、自分もとても嬉しかったです。地域の方々、子どもたちとも交流ができ、非常に良い経験になりました。

担当教員のコメント

演出などを学び、幼児が楽しむ様子を観察させていただく貴重な機会

保育学科 教授
田頭 伸子

保育学科で鑑賞活動が始まったのは2008年です。その年から、この鑑賞活動を地域の方にも楽しんでいただこうと「子育て支援活動」として一般公開してきました。
鑑賞活動の出し物は「劇」や「人形劇」「和物の音楽や演芸」などさまざまで、学生が役者さんの技術や演出を学び、併せて、近隣の幼児が出し物を楽しむ様子を観察させていただく貴重な機会となっています。
事前にプログラムやお土産を作ったり、当日の運営にあたったりするのは、子育て支援活動委員です。みなさんに楽しんでいただくためには配慮すべきことがたくさんありますが、みんなで力を合わせ、ひとつひとつ習得し、力をつけています。

盆踊りへの踊り手としての参加

最初は遠巻きに眺めているだけだった地域の子どもたちも、学生の呼びかけで踊りの輪に入って一緒に踊り、楽しいひと時を過ごしました。保育学生として夏の風物詩を体験することができてとても有意義な地域交流となりました。

子どもたちと一緒に☆

学生コメント

1曲ごとに「上手だったよ!」「楽しかったね!」などと声かけ

和泉 花音 さん
(1年生/広島県立竹原高等学校出身)

子どもたちを誘い、教えながら一緒に踊るのは大変だと思いました。子どもたちが輪の中に入ってきてくれたとき、分かりやすいように後ろを向いたり、声を出したり、1曲終わったら「楽しかったね!」や「上手だったよ!」などの声かけをするようにしました。一緒に踊っていてとても楽しかったし、なかなか子どもと触れ合える機会がないので貴重な体験になりました!

踊りが終わってからも子どもたちとたくさんお話をできました。

林 園子 さん
(2年生/広島県立三次高等学校出身)

子どもたちが一緒に踊れるよう分かりやすく説明することを心がけ、楽しく踊ることができました。周りで見ていた子どもたちは、私たちの踊る様子を見てだんだんと輪に入り、楽しそうに横について踊ってくれました。盆踊りが終わってからも、子どもたちの方から話しかけにきてくれて、たくさんお話をすることができました。夏祭りに参加して地域の方々と交流ができ、子どもたちへの盆踊りの指導も経験することができました。

担当教員コメント

保育学科の学びの一端を地域の方々に披露することができました。

保育学科 准教授
矢野下 美智子

盆踊りが始まると、さすがは保育学科の学生、小さい子どもたちに「一緒に踊ろう」と声をかけ、その甲斐あってたくさんの子どもたちが踊りの輪に入って来てくれました。保護者の方々も子どもたちとともに輪に加わり、楽しい夏祭りの夜は更けていきました。自治会の関係者の方にも喜んでいただけ、また保育学科の学びの一端を地域の方々に披露することもできて、夏の恒例行事を充実感いっぱいに終えることができました。

生活発表会

企画・運営は学生たちが中心になって行い、歌、ダンス、劇などを披露し、楽しんでもらいます。子どもたちが喜ぶ姿を見ると準備の苦労が報われ、保育者になりたい気持ちがますます強くなっていきます。
2016年度も、1月の本番に向けて練習が始まっています。子どもたちの笑顔に出合うために、一生懸命準備や練習をします!

  • ハイタッチでお見送り
  • メダルをプレゼント

学生コメント

子どもの笑顔を見ると、私も自然と笑顔になれました。

2015年度委員長 松岡 奈々 さん
(2016年3月卒業/愛媛県立今治南高等学校出身)

子どもたちの笑顔を見ると、今までの緊張もどこかへ行ったように私も自然と笑顔になれました。「これ知っとる~」と一緒に歌いながら手遊びをしてくれたりと、見よう見まねで一緒に手遊びをしてくれているのを見て頑張ってよかったなと思いました。合奏をしているときには、目を輝かせて楽器を見ていたり、「すごく上手!」「やってみたい!」などの子どもたちのたくさんの声を聞くことができました。最後にはたくさんの子どもたちから「楽しかった」という声を聞くことができ、本当やってよかったと思いました

子どもたちからとても大切なものをもらった気がします

2015年度委員 助金 ひまり さん
(2年生/星槎国際高等学校出身)

『にじ』という曲を合唱しました。本番を迎え緊張や不安の中で目にしたのは、最前列で一緒に体を動かしながら歌ってくれる子どもたちの姿でした。子どもたちからの笑顔で私自身がとても大切なものをもらった気がします。お見送りの時に「楽しかった」「ありがとう」という言葉をもらい、やり遂げてよかったと心から思うことができました。

担当教員のコメント

幼児教育や保育の現場で実際に生かすことのできる実践力を養う

保育学科 教授
清見 嘉文

この行事は、表現系の教科を中心とした1年間の学習の集大成として、学生自身が企画・立案・運営などを行うことにより、幼児教育や保育の現場で実際に生かすことのできる実践力を養うことを目的に、毎年実施しています。
また、この行事は、日頃の地域の協力に感謝し、地域貢献を行う行事としても位置付けており、長束地区にある4つの幼稚園・保育所から、小学校入学を控えた約120人の子どもを招待しています。
ステージに上がった学生たちは、目を輝かせながら一生懸命に声援を送ってくれる子どもを前に、歌、合奏、ダンス、劇などのそれまで重ねてきた練習の成果を精いっぱい披露しようと張り切ります。子どもたちのお陰で、いつも、当日が最高の出来映えです。
当日までの話し合いや準備、演目の練習など、授業の合間を縫って進める行事は大変なことも多いのですが、手づくりのお土産をもらって笑顔で帰路に就く子どもたちを見送る学生たちのやさしい笑顔から、保育者を目指す学生にとって大切な行事であることを実感しています